3つの視線、1つの物語


煌びやかな会場
楽しそうな王様

そんな王様の横でメルンは震えている


「本日はお招き頂きありがとうございます。…メルン様、私と一曲お願いできますか?」


さっきから、こればっかりだ
王様に挨拶して、メルンへのダンスのお誘い

しかし、メルンは首を横に振るばかり


そんなメルンを見て、王の背後に立つコンフィーヌが言った


「姫様、いつまでそうしてるおつもりです?一度も踊らないなんて、格好がつきませんよ?」


そして、メルンの肩に触れ言う


「なんなら、私が一曲…」

「お父様…すみません。少し歩いてきます」


コンフィーヌが言い終わる前に、メルンは席を立った

そして、会場の隅の方に逃げるように向かった
私も慌ててメルンの後を追う


「…怖いよ…」


会場の隅の隅に逃げて、メルンが呟く
メルンの顔を見ると…泣いていた