3つの視線、1つの物語


「ノア…」

「ん?」


本当はノアにギュッと抱き付きたいけど…
ノアの体はボロボロだ
抱き付いたらノアが痛い思いをしてしまう

だから…


「キス…してい?」

「喜んで」


一瞬驚いた様子のノアだったが許可が出た
なので、体に触れないようにしながらノアに近づく


「へへっ…なんか、変な感じ」

「うん、メルンに見下ろされるのは新鮮」


ベッドに横になる王子様
それを覗き込む形のお姫様

立場逆転でなんか面白い
二人で小さく笑った後、自然に瞼を閉じて二人の唇が重なった


「…メルン…唇、しょっぱい」

「涙味です」


顔面崩壊する程泣いたからね