3つの視線、1つの物語


「の、ノア…?」


私はゆっくりノアの部屋に入る
すると、ネージュが気付いて場所を空けてくれた

なんで…目を閉じてるの?
ねぇ…ノア?


「ノア…?ノアっ…!ノアっ!!」


嫌だよ!
返事してよ!!

どんどん涙が溢れてくる
恐怖が襲ってくる



「…泣かないで…メルン」



「…ぇ」



涙で視界最悪の私の耳に飛び込んで来た声は…
紛れもなくノアの物だった

服の袖で涙を拭ってノアを見る
すると、うっすら開いたノアの目と合った


「…ただいま、メルン」

「っ!!」


ノアは生きていた
ちゃんと…帰って来た

私は思いっきりノアに抱きついた


「メルン…い、痛い」

「あ、ごめん…」


よく見れば、ノアの顔は傷だらけ
頭も包帯巻いてるし、腕も足も固定されていた