「お父様…怪我は平気?」
平常心を取り戻した私はお父様の元に向かった
自室のベッドで上半身を起こして座っているお父様は元気がない
「あぁ…メルンか…すまない…ノアくんと一緒に帰って来るはずだったのに…」
「お父様が無事で良かったわ。私、お父様が居なくなるのも嫌だもの」
これは本当
お父様も大好きだもん
「メルン…おいで」
お父様が呼ぶのでベッドまで近づく
すると、お父様が頭を撫でてくれた
「正直に言おう…ノアくんが落ちた崖はかなりの高さだった…今、ライラと数人の兵がその崖に向かっているが…あまり期待はしない方がいいかもしれない」
お父様の言葉に一瞬息が出来なくなる
絶望の色が濃くなった
「ん…でも…ノアを待つわ」
「…そうか」
お父様はそれ以上何も言わなかった
だから、私も口を閉ざした


