3つの視線、1つの物語


「って事で…姫様の婚約者はココの城で働いてる貴族の誰かなのよ。誰か心辺りない?」

「ねぇーな」

「あんた、考える気無いでしょ?!」

「あー、正確に言えば考える余裕が無い。何コレ、拷問?」

「は?別に痛いことしてないでしょ?」


現在時刻
夜21時

現在地
姫様の部屋の前の廊下

その廊下にある小さな空き部屋に、フラムと二人で潜んでいた

その小さな空き部屋の中から、小さく扉を開けて隙間から姫様の部屋を監視していた

フラムが座って隙間を覗いている
そのフラムの背中に体を預けて私も隙間を覗く


「なぁ、少し離れてくれない?」

「なんでよ」

「…おまえの貧乳が背中に当たる」

「気にしてるんだから、貧乳言うな馬鹿」


本当、こいつは女心が分からないヤツだ