3つの視線、1つの物語


「あの…姫様…もしかして、婚約者様を待っていらっしゃるんですか?」

「うん…でも来ないの」


来ないの?
アムールDAYなのに婚約者来ないの?!

こんなに可憐な姫様にこんな顔をさせる婚約者…許せん!


「妨害されてるの。だから、来れないの」


?!
妨害されてる?!
え?姫様の婚約者って何者?!


「急によ?!急に呼び出して仕事を言いつけたのよ?!本当、なんなのよ!!ムカつく、ムカつく、ムカつく!!あのロリコン、絶対許さない!!」

「ひ…姫様?」


可憐な姫様が息を荒げて暴言を吐いている
初めて見た…


「はっ!ご、ごめんなさい。つい…」


私が驚いていると姫様が我に返った

今の姫様の暴走で分かった事があった
姫様の婚約者は王子じゃない
姫様の婚約者はここの城内で働く貴族の一人だ

さぁ、姫様の婚約者は誰だ