3つの視線、1つの物語


俺が正体を明かそうかと思ったら、王様が驚いた様子でコンフィーヌ様に問い掛けた


「コンフィーヌ…お前、まさか本当に気付いてないのか?」


本名サラッと名乗ったんだけどな
きっと聞こえてなかったんだろうな


「ノアール・エトアくん。聞き覚えくらいあるだろう?」


王様がコンフィーヌ様に更に問い掛ける

すると、しばらく思考を巡らせたコンフィーヌ様がゆっくり口を動かした


「ノアール…エトア…えっ、まさか…エトア国の…?」


コンフィーヌ様が錆びたロボットのように、ゆっくり俺を見る

どーやら、頭の中のデータベースと照合出来たらしい

そんなコンフィーヌ様に笑顔で告白する


「今まで隠してましたが…エトア国、第二王子、ノアール・エトアです」


コンフィーヌ様の動きがピキっと止まった