手にした正装を眺める
「…着替えるか」
きっと、姫様は会場で震えてるんだろう
下手したら泣いてるかもしれない
会場に入る為の条件は揃った
行くしかないでしょ
「しかし…なんで知ってるんだろう」
俺の姫様に対する淡い気持ち
誰にも話してないのにな…
父様からエトを経由してまで届いた正装に腕を通しながら考える
"父様から聞いたんだけど…ココの姫様にノアが惚れたって本当?"
エトからの問い掛けも思い出す
否定出来なかった俺
この気持ちを認めたら、ボディガードの仕事に支障が出ると思って認知しないようにしてたのになぁ…
気付いていた
自覚もあったが、自分を誤魔化していた
でも、やっぱり…
「…好きなんだろうなぁ」


