3つの視線、1つの物語


「…ノア…?」


俺とレディナとコンフィーヌ様の張り詰めた雰囲気の中、小さく聞こえた声

コンフィーヌ様の陰に隠れていた姫様が姿を現した

涙でぐしゃぐしゃの姫様は、俺を見ると目を見開き驚いていた

すると、姫様は素早くコンフィーヌ様の脇をすり抜け駆け出して来た

そして、俺に向かって飛び込んできた


「の…ノアぁ…っ…うっ…怖かっ…」


俺の胸に飛び込んで来た姫様の体は震えていた

まさか、姫様が飛び込んで来ると思ってなかった俺は驚いた

でも、今は驚いている場合じゃない
姫様を安心させなくちゃいけない


「大丈夫ですよ…もう、怖くありません」

「…ん」


なるべく優しく声をかける
すると、落ち着いたのか姫様の震えが治った

それを確認すると、もう一度コンフィーヌ様に向く


「もう一度聞きます…何をしてるんです?コンフィーヌ様?」


俺は問いかけた
でも、コンフィーヌ様は答えなかった


「おまえには…関係のないことだ」


そう言うと、コンフィーヌ様は姫様の部屋を出て行った