3つの視線、1つの物語


「ノア、平気?」


ずぶ濡れの俺を心配してくれる姫様
でも、俺は姫様の方が心配


「まぁ…はい…大丈夫ですよ?それより、姫様は濡れてませんか?」


少しでも濡れてるようなら、すぐに部屋に戻って着替えて貰わないといけない
風邪を引かせてしまう


「私は平気だよ、でも、ノアが…」


しかし、俺の心配は無用だったらしい
でも、姫様が濡れてなくてよかった

そんな事を思っていると、背後から声がした


「いやぁ、悪いねー。庭に水撒きをしていたら手元が狂ってね」


ホースを片手に持ったコンフィーヌ様だった

あぁ、俺はそのホースの水で濡れたのか
手元が狂って、ピンポイントで俺のみに水が掛かるなんて…すごい偶然だね
しかも、バケツ2杯分位の水量を俺だけ一点集中で掛け続けるなんて…ね?

なんて言い返そうと考えていると、姫様がコンフィーヌ様に怒った


「コンフィーヌ…庭の仕事は…庭師の仕事よ…あなたの仕事じゃないでしょ?何してるのよ」


俺の背後からだけど、姫様が逃げずに男の人を相手に反論している

成長したね、姫様