3つの視線、1つの物語


走りながら姫様の様子を見る
姫様は、頼りない枝を掴み登ろうとする

でも、やっぱりと言うか…
枝が嫌な音を立てた


そして、枝が折れた


折れたと同時に姫様の元にたどり着き
枝と共に落ちてくる姫様をキャッチする

しかし、衝撃が強すぎた
俺は、姫様を抱えながら一緒に倒れた


「いっ……ぅ…」


軽く背中を打った
でも、今は俺の事より姫様だ


「姫様…お怪我はありませんか?」


俺の腕の中にいる姫様に聞く
見た感じ、どこか痛そうにしてる様子はない


「ぁ…ぁ…」


姫様の目が潤んでいく

あ、そうだ…
姫様、男性恐怖症だ


「いやぁーー!!」

「ぇ…姫様っ?!」


姫様が悲鳴をあげた
そして、思いっきり俺の頬を引っ叩いた