「あの…父様?病気を治すのも護衛も俺の手に余ると言いますか…」


なんとか断ろうとするが…


「心配するなノア!フルクライトの姫様は、絶世の美女だ。きっとノアも気に入る」


いや…そうじゃなくて


「本当に気に入ったら、独断で求婚を申し出てもいいぞ。フルクライトの国王とは仲が良いからな!私は大歓迎だ」


だから、そうじゃない!
姫様を気に入る、気に入らないの話じゃなくて

俺には護衛する技術も、病気を治す知識も無いんだってば!!


「あ、そうだ!確か、姫様には愛猫がいるらしいんだ。真っ白の猫でー」


猫?!
真っ白の猫?!
見てみたい、触りたい!!


「行きます」


そして俺は…猫に釣られて隣国フルクライトに行くことになった