探していた
"私を見てくれる人"

やっと現れた
"私を見てくれる人"


でも…


「ノアじゃ…ボディーガードじゃ…駄目だよ」


現実は残酷だ

私が恋をしていい相手は限られている
私が選んでいいのは他国の王子
もしくはコンフィーヌのような同国の貴族…


ノアは…他国の貴族…


「私が…いくら想っても駄目なんだ…」


ポツリと出た本音
私はノアに抱いてはいけない想いを抱いていた


「私に…ノアを好きになる権利は…ないんだ」


分かってた
だから、気付かないフリをしてた


「好き…なのに…駄目なんだ…」


でも、残酷な現実を前に想いが溢れる
もう、誤魔化せない

ノアが好き
ノアに愛されたい

でも…それは絶対に許されない

苦しくて辛い…
私は自分を抱き締めしばらく泣き続けた