彼の優しさ


待ちに待った金曜日になった。

先生は獣医の居る住所のメモをくれて、

「名前、考えたけど、『アズサ』なんてどうだろうか」あずさ…梓?

「梓って植物のでしょうか?」梓って『梓弓』の?梓について知ってる知識が頭の中でフル回転する。

「ああ、子猫の目の色に似ているしな。」目の色か。

「ありがとうございます。きっと子猫…いえ、アズサも喜ぶと思います。」と素直に言うと、

「そうか。アズサを宜しくな。」と言って『じゃあ、まだ、仕事あるから気を付けて帰りなさい。』と言って職員室の方向に歩いて行った。

今日は定時で残業しないで帰ると言うお父さんに獣医さんの住所をスマホを使って連絡(誰が迎えに行くか、とか話し合って決めていた)

下校途中先生に『アズサ』と名付けて貰った子猫の事を考えながら

ルチルと仲良く出来るか、とか。わたしの家を気に入ってくれるか、とか。家に着いて、今のうちに家事を済ませる。…勿論ルチルの遊び相手も忘れない。

ルチルといっぱい遊んでから夕飯の仕上げ。

今日は焼き魚だからルチルの目の輝きが違う。

『ちょうだい、ちょうだい』光線をルチルが目から出してて、甘やかしそうになるけど我慢!!