彼の優しさ


それからというもの、チャンスがあっても全部アズサに妨害された。

──まだ、ダメって事か。…仕方ないけど藍のペースに合わせて行くしか無いか。

「藍。」きょと、としてこっちを見上げてきた藍。

「これ、あげる。」そう言って取り出したのはネックレスを入れた箱。

「えっでも誕生日なんて全然まだだし…」

「ホワイトデーのお返しだと思って?…流石に3月14日は呼べなかったから」…あの時はまだ先生と生徒だったし…。

藍はまだなにか引っ掛かった顔をしている。

「俺の独占欲満たすと思って、ね?」そう言うと

「ありがとう」と言って受け取ってくれた。

藍には王道なハートのモチーフにした。

箱を開けると藍は直ぐに笑顔になった。

…気に入ったみたいで良かった。