彼の優しさ


「えっと…なにか飲まれますか?」

「じゃあ、コーヒーで、」そう言うと藍はキッチンに(ここから見える場所にある)向かうと電子ケトルに水を入れて沸かし始めた。次にカップと自分用のマグカップ?を用意して飲み物とお茶菓子の準備をする。

……手際がいいな。

そう思いながらアズサがいない事に気付いて探してみると俺より丈のあるキャットタワーの一番上に居た。

…偵察でもしているのか?

アズサと遊びたいけど降りてくるのを待って部屋をもう一度見渡して見るとバレンタインの時に貰った箱と似た様な箱が壁に引っ掛けてあってその中には猫じゃらしとかおもちゃが入っていた。

「先生、コーヒーどうぞ」と言われて振り向くと藍がいた。

「ありがとう。藍、『先生』呼びは止めて?…もう先生と生徒じゃあ無いから」そう言うと藍は少し考えて

「祐さん?」…ちょっと違うな。

「さんは無しで。因みに敬語も。」そう言った。