今しかない、この瞬間を

「じゃあ、その人とは上手く行ってるの?」

「えっ? あぁ、まぁ.......。」


あぁ、ビックリするなぁ、もうっ!!

心臓が飛び出しそうなこと、聞いて来ないでよぉ.......


「良かったじゃん、頑張れよ。」

「無理だよ。」

「なんで?」

「その人には、好きな人がいるから。」

「そうなの?」

「うん。だから、今は黙って見守ってるだけでいい。」

「ホントに? 」

「うん。」

「いても構わないじゃん。本気で好きなら、振り向かせればいい。」

「簡単に言わないでよ。それができるなら、そうしてる。」


何か、腹立つ。泣きそう。

私の気も知らないで、そんなこと聞くのは反則じゃない?

誰のせいで、私はこんなに苦しんでると思ってるのよ!!


「まぁ、そうか、そうだよな。.......でも、良かった。ちゃんと新しい恋してんじゃん。」

「はぁ?」

「お前さ、前は、元カレの話する時、口で言ってるより辛そうな顔してたから、ちょっと心配してた。」

「うそ?」

「ホント。心のどっかで、何かひっかかることがあるのかなって思ってたけど、その様子じゃ、もう完全に吹っ切れたんだな。」

「そんなのとっくに忘れちゃったから大丈夫だよ。みんながいてくれるから毎日楽しいし、今はそっちの方が、断然大事だもん。」

「じゃあ、後は、そいつが振り向いてくれたら、言うことない?」

「うん。でも、きっとそれが一番、難しいんだけどね。」

「そっかぁ。じゃあ、頑張れよ。」

「言われなくても、もう頑張ってます。」