おいおい、そりゃねぇよ。

だって隣はあの生徒の部屋で……
バレたら厄介だ。



「ふ、普通に呑みに行ったらいいんじゃねぇの?別に俺の家じゃなくても…」



「ブッ、何焦ってんだよ。バレたらヤバいもんでもあるからってさ〜俺は気にしないけど?」



はぁ?

そっちじゃねぇわ!

って、そんなバレて困るものなんてないっつーの。



「とにかく今度の休みの日家呑みだからな〜」




そう言って真野は手をひらひらさせ職員室から出て行った。


ったく、真野のやつ…


ハァ、と息を吐くと職員室の入り口から俺の名前を呼ぶ声がした。


「櫻木先生!高梨がボールぶっちゃかして転けてヤバいことなってる!!」



「……は?」




やっぱり手に負えない面倒なヤツだ……




もう一度息を吐いてコーヒーカップを置いたのだった。