お隣さんは意地悪センセイ!





一応、新しいマンションでも探しとかねーと。



学校に着き、車を止めて職員室に向かう途中後ろからバカデカイ声が聞こえてきた。



「櫻木、先生ぇええ!!!!」



ドタドタと足音を立てて近づいてくる。


振り向かなくてもわかるようになってしまった。


「廊下は走らない、って習わなかった?」



渋々振り返ると、額に汗が滲んだ高梨が膝に手をついて俺を見上げていた。



「せん、せーは…あたしのことウザいとしか思ってないでしょうがあたしは…あたしは櫻木先生のこと気になるんです!教えて欲しいんです!」



一々走って追いかけて言うことかよ。



全く、世話がかかるというかなんというか…

何もわかってねぇのな。この変人。



「高梨さん、少し言葉を弁えたほうがいいよ」



静かにそう言うと高梨は首をかしげる。


は?何でわかんねぇんだ。

まじの天然か、ただの世間知らずのバカか。


「だから、男に向かって教えて、なんて気軽に言うもんじゃないって言ってんだよ。気になるとか、教えて、とか違う意味履き違えるヤツも…」



キョトン、とした高梨の顔が目に入る。




って俺、何言ってんだ。