今までの子なら、少し冷たい事を言うとすぐに泣いていたのに。



「先生があたしを嫌う理由はわかりませんが!あたしは櫻木先生と仲良くしたいんですっ!」



嫌う理由?
お前の行動全部だバカ。


かなりの変人が隣になったもんだ…



「……そんなに俺と仲良くしたいの?」



「はいっ!それはもう親密なお付き合いをと!」



ブッ、親密なお付き合いをって何だよそりゃ。



……かなり面倒くさい。



「そんなに仲良くなりたいなら、無駄に絡んでこないでくれる?ウザいから視界に入れたくもない」



高梨結芽を普通に無視して通り過ぎエレベーターに乗り込む。



「…そんなの、視野に入れずになんてあたしを見てもらえないじゃないですか!どうしたら櫻木先生に受け入れてもらえるんですか!?仲良くできるんですか!?」



後から高梨が必死追いかけてくるが
ナイスタイミングでエレベーターの扉が閉まった。



間合いだけはいいんだなあの変人。