「あ、あの…せんせ」


完全に怖気づいたあたしを追い込み櫻木先生は見下ろす。



「何でも自分中心に事が進むとでも思ってんの?だから、ガキは嫌いなんだよ。」



グイッと顎を掴まれ顔を上げさせられる。


"顎クイ"というやつなのだろうがナゼだろう。
全く、キュンの欠片もない…



「家が隣だからって、調子に乗らないでくれる?そういうのかなりウザいから」



櫻木先生はフッと冷たい笑みを浮かべて部屋に入っていった。



な、なんだったんだ……


確かに、ちょっと調子に乗ったし
今朝からの行動を考えるとかなりウザいのかもしれないけど

別に…あそこまで言わなくてもいいじゃん。


あたしは櫻木先生と、お隣さんとして仲良くなりたかっただけなのに。

ちょっとは打ち解けたんじゃないかって思ってたのに…



フッ、まぁいいよ。


櫻木先生はこれであたしを制したつもりだろうけど

こんなんじゃあたしはへこたれませんからっ!!


見とけよ!ティーチャー櫻木!