長瀬と?
そんなわけない…よね。
じゃあ……長瀬じゃない、他の誰かと?
長瀬、鈴香先生の結婚知ってるのかな?
さっきの様子だと知ってるように感じなかった。
もし、知らなかったら……
どうしよ、絶対隠し通さなきゃ!
あたしは慌てて長瀬の後を追いかけ走った。
教室まで走ると、既に男子の輪の中に長瀬がいた。
「あ、知ってたかー?養護教諭の鈴香ちゃんさ〜けっ…」
ああああ!!
ダメェ!!
あたしは走りスライディングするように男子の輪の中に入り込んだ。
「けっ、健康食品好きらしいよね〜鈴香先生!」
ハハッと笑いながら言うと、周りのみんなが不審な目であたしを見る。
「はぁ?何だよいきなり。健康食品?何だそりゃ」
「だから、あれだって!鈴香先生がけっこ」
あたしは長瀬の手を掴み輪の中から引っ張り出す。
「な、な….長瀬、ちょっと!」
「……何だよ?」
やっぱり何も知らなさそう。
長瀬を連れて教室を出ると、謎のヒューヒューという声に包まれた。
そっか、まだ付き合ってる設定だった…

