お酒の席もそこそこに、真野先生は帰ることになった。
「お前、酔いすぎ。ちゃんと帰れんのかよ」
玄関で靴をはいて立ち上がった真野先生は少しフラついて今にも倒れそうな勢いだ。
「あ〜大丈夫大丈夫〜、じゃあね、結芽ちゃぁん〜」
ニコッと微笑んだ真野先生はあたしの名前を呼んでガバッと抱きついてきた。
──────へっ!?
「ま、真野、せんせっ!?」
慌てて離れようとしても大人の男の人の力には勝てなくて……
「おい、真野。いい加減にしろ!立派なセクハラだ。通報するぞ」
櫻木先生は強引に真野先生を引き剥がし玄関から追い出す。
「ふっ、独占欲ですか〜?じゃあね〜彰人」
真野先生はひらひらと手を振って廊下を歩いて行った。
「真野先生、ふらふらでしたけど大丈夫ですかね…?」
「あいつもいい大人だ。ほっときゃ何とかなる」
真野先生を見送り、櫻木先生とリビングに戻った。

