お隣さんは意地悪センセイ!





「あれ、湯のみあんじゃん。もしかして、誰か来てた…とか?」



ギクッ────!




「そ、それは…俺がお茶とコーヒー両方飲んでたんだよ!つーか、真野、お前いい加減にしろ」



櫻木先生の呆れたような低い声がする。



「何キレちゃってんだ。いいだろ久しぶりなんだし、それに……聞きたいこといっぱいあるんだよ」



真野先生の落ち着いた声に櫻木先生は何も言えなくなったみたいで、ハァと息を吐いた。




「彰人、東大の航空宇宙工学科いつ辞めてたんだよ」



と、東大!?

東大って…あの東大?

それに宇宙…工学って?



「……お前らにずっと黙ってたけど、一年で辞めさせられた。そんで、学部変えさせられて今あの学校だよ」



「やっぱり、親父さん説得出来なかったのか…」



そう言えば、夢がどうこうって前に女の人と喋ってたっけ…



「あの頑固親父に何言っても無駄。未だにあの人は俺の仕出かした事件を根に持ってんだよ。いつでも目に届くとこに置いておきてぇんだろうな」



「親父さんは教育委員会の教育長だもんな〜あの頃俺もヒヤヒヤだったわ。確かにあの人に楯突くなんて全裸で火の海に飛び込むようなもんだよな〜」



教育委員会の教育長…

そんなお偉いさんが櫻木先生のお父様。



さゆりさんが全く家に帰ってないって言ってた。
仕事、仕事って…家庭を顧みないタイプだってことも。