「いつまでも私にとってコウは弟みたいなもんなんだから。危なっかしくて見てられないのよ」
鈴香先生は冷蔵庫から湿布を取り出し
慣れた手つきで長瀬の指に貼った。
「はい、おしまい!あんまり動かしちゃダメだからね?」
鈴香先生は長瀬の頭をポンポンと撫でる。
「……鈴香、あのさ……」
「…ん?どうしたの?」
「や、なんもねぇ」
長瀬は複雑な表情をしてあたしの腕を掴んだ。
「……長瀬…?」
「…行くぞ、バカ」
長瀬はそのままあたしの腕を引いて保健室を出た。
ズカズカと歩いていく長瀬をあたしは慌てて止める。
「ちょっ、長瀬!よかったの?鈴香先生に何か用があったんじゃ……」
「いいんだよ別に。どうせアイツは俺のこと何とも思っちゃいねぇし」
ふて腐れるような長瀬を見てあたしはハッとする。
もしかして……

