「お前…テーピングとか出来んの?」
「な、なんとなくなら……」
中学のときもやってたし、テーピングぐらいなら…
数分後……
「なっ、何だよこれ…全部一緒に巻いてどうすんだよ!手が使えねぇだろうが!」
本を取り出してテーピングするも、訳のわからないことになってしまった。
すまぬ、長瀬。
不器用だってことを忘れていたよ。
「ご、ごめんね…あ、あたし、保健室から氷もらってくる…!」
やばいよ!
これじゃあマネージャー失格だよ…
慌てて体育館を出ようとすると、長瀬に突然手を掴まれた。
「俺も…一緒に行くから」
「え?…う、うん」
視線を逸らし、あたしの手を掴む長瀬になぜかドキッとした。
な、なぜこんなヤツに…
長瀬を連れて保健室に行くと、まだ夏じゃないのにエアコンが付いているのか少し涼しかった。
「あら〜結芽ちゃん!お顔出すの久しぶりね?」
あたしたちを笑顔で迎えてくれたのは
養護教諭の松木 鈴香(マツキスズカ)先生。

