「いや…長瀬とは勝負にならないかも…」


確かに。

あんなヤツと一緒にされたくないよね。(失礼)



超絶イケメンの先生か〜

どんな人なんだろ……





『高梨さん、この前のテストよく頑張ってましたね。先生嬉しいよ』


「先生のお陰です!先生があたしのために遅くまで教えてくれたから…!」



『よく出来た子にはご褒美をあげないとな…』



「せ、せんせ…」



誰もいない放課後の教室。

二人の距離はゆっくりと近づき……



「熱い接吻を────っ」



「ギャ!やめろヘンタイ!!」



目を開けると間近にオタケの顔面が飛び込んだ。


「え!?何んすのオタケっ!」


「バカっ、どう考えてもお前だろうがっ!あんたのその一人妄想劇何とかならないの!?」



無理やり引き剥がしオタケはあたしを睨みつけた。



「妄想劇じゃなくて!インスピレーションとでも呼んでくれ!ん?イメージトレーニングかな?」



オタケは口を開けたまま終始あたしを呆れた眼差しで見ていた。