殺戮都市~バベル~

「……達也は強い。今の少年では勝てるはずもない。だが、神谷と名鳥がいるからな。必死に食らい付けば、もしかすると……という状態だろうな。贔屓目に見て」


「は、はは……どれだけ強いんですか、松田は」


どれだけ強くなれば、松田に届くんだろう。


あの二人がいて、勝つ可能性がそれほど高くないと言われると、相手は本当に人間なのかと思ってしまう。


でも、ここまで来たらやるしかないんだよな。


PBMをジッと見詰めて、武器レベルを上げるべきか、それとも回復用に残しておくべきか、まだ答えは出ない。


「ところで少年。このソファ、クッションは良いのだが、寝返りを打ったら落ちてしまいそうだ。悪いが、少年の寝ているソファをくっつけてくれないか?」


悩んでいる俺に、恵梨香さんが申し訳なさそうにそう言った。


ああ、確かにそうかもしれないな。


「ああ、気付かなくてすみません。ちょっと待っててくださいよ」


そう答えて起き上がった俺は、俺と恵梨香さんの間にあるテーブルを壁に移動させて、二つのソファをピタリとつけた。


これで恵梨香さんが落ちる事はないだろう。


俺は……一人掛けの椅子で休むしかないか。


ゆっくり身体を伸ばせるかと思ったけど、まあ仕方ない。