殺戮都市~バベル~

「新崎さん、俺、気分が悪いんで帰ります」


殺人ショーに見入っている新崎さんの肩を叩き、拠点に帰ろうとしたけど、新崎さんはそんな俺の腕を掴んで止めた。


「え!?ちょっと待ちなよ。今帰っても明美さんに怒られるだけだよ?もう少し外にいた方が良い」


……それはそうかもしれないけど、とにかくここにはいたくなかった。


「じゃあ、少し離れてます」


新崎さんの腕を振り払い、人混みを掻き分けてこの場から離れようとした。


『ハゲのナイスな攻撃で、賞金5万円ゲットだ!!さて……次がラストだが……喜べクソ野郎ども!!最後の商品は、ピッチピチの女子高生!!煮るなり焼くなり好きにしやがれ!!』


MCがそう言うと、今までにない歓声が巻き起こった。


人混みからなんとか抜け出した俺が、振り返ってステージ上に視線を向けると……。


「は、放せよ!!ふざけんな!」


今度は、身体と手をロープで縛られた状態で、制服を着た女の子がステージに上げられたのだ。


『良いかクソ野郎ども!!見ての通りの顔とスタイルだ!!これを自分の好きなように出来るなんて幸せ者はどこのどいつだ!?これは安くは譲れねえな。最低額は10万からだ!!』


そう言った途端、聞き取れないほどの声が、そこら中から発せられた。