殺戮都市~バベル~

待ち構えていた俺と名鳥に迫ったのは、ルークの巨大な足だった。


「嘘だろ!?」


こいつ、掴むのを諦めて、踏み潰すつもりだ!


これじゃあ、頭部に辿り着く事が出来ないぞ!


回避する以外、俺達に出来る事はない。


慌てて道の脇にある歩道の方に飛んだ俺と名鳥。


ドシン!という激しい振動が俺を揺らし、俺達がいた場所をルークの足が踏み付けていた。


「いやあ、まいった。どうするよこれ。頭部を狙えないなら、打つ手がないよね」


「良い調査になってるじゃないですか。でもこれは……本当にまいりましたね」


チラリと、今来た方を見てみると、もう神谷は退避したのか姿が見えない。


手伝ってくれないのかという気持ちと、もう逃げたなら安心だという気持ちが、複雑に俺の中で絡み合っていた。


「坊主も皮肉を言うねえ。俺達で倒せないこの化け物、誰も手を出すべきじゃないって事だね」


ハハッと名鳥が苦笑いを浮かべ、戦うか、逃げるかという選択を迫られたその時だった。










「うおおおおおおおっ!食らえや化け物!!」









頭上から、悲鳴にも似た声が聞こえて、俺は上空を見上げた。