殺戮都市~バベル~

「おいおい、恵梨香ちゃんは大丈夫なのか?それにしても、上で戦われてちゃ、こっちは手の出しようがないよね」


今の攻撃で大丈夫だとはとても言い難いけど、ビルの中に入った恵梨香さんを、ルークが追撃する様子はなさそうだ。


何より、次は俺達だと言わんばかりに、ルークの目がこちらを睨み付ける。


「ど、どうですか?今のところ、こいつに勝てる可能性はありますか?」


必死に名鳥が足を攻撃していたけど、厚い鎧はちょっとやそっとの攻撃では貫く事が出来ず、よじ登る事も出来ない。


そんな名鳥が出した答えは……。


「触らぬ神に祟りなし……って感じだよね。全く勝てる気がしねえわ」


唯一の弱点だと思われた剥き出しの頭部は、きっとわざとそうしているのだろう。


恵梨香さんのように、なんとかして頭部に迫った人間を食う。


もしくは攻撃を仕掛ける。


頭部の防御が弱いと判断すれば、人はそこに攻撃を集中するだろうから。


いや……こんな化け物と戦おうなんてやつは、滅多にいないだろうから、考え過ぎかもしないな。


「次、また掴み掛かって来たら、腕を駆け上がります!上手く後ろから攻撃すれば……」


恵梨香さんの失敗を踏まえて、どう動けば良いかを考えていたけど……。