殺戮都市~バベル~

ウォーハンマーに叩き潰される人達、地面が陥没して、バランスを崩す人達、そして、突然足元の地面が隆起して上空に飛ばされる人達と、状況は様々だったが、俺達にとっては一網打尽に出来るチャンスだ。


「なんかこういうのは、弱い者いじめみたいで好きじゃないけどね」


名鳥が、陥没した地面に足を取られてバランスを崩した人達に槍を突き立てる。


「今更何を言っている!殺さねば殺されるぞ!」


宙を待った人達に、次々とトンファーの一撃を加えて行く恵梨香さん。


俺も負けじと、付近の敵に日本刀を振るって……少しして、北軍の人間は全員光の粒へと変わって行ったのだ。


残ったのは、神谷が作った地面のへこみに溜まった血だけ。


「……あいつは何だったのだ。三戸桜良とか言ったか。姿が見えないが、もしや知らぬ間に殺したのか?」


辺りを見回して、星5レアの桜良を探している恵梨香さんが、不思議そうに首を傾げた。


「だと良いんだけどね。まるで蚊だな。知らない間に刺されてる。大した怪我じゃなくて良かったけどさ、神谷はどうしてそんなに怪我してるんだ?並の攻撃じゃかすり傷もつかないっしょ?」


そう言って、槍で神谷の腹部を、結構な力で突いた名鳥だったが……案の定、神谷の身体を貫く事は出来なかった。