殺戮都市~バベル~

「坊主がハラキリねぇ。良い異名が付いたじゃないの。緑川をやったのが、もう伝わってるんだねえ」


「何言ってるんですか、名鳥さんは呑んだくれですよ?」


「まあ、間違っちゃいねえよ」


そんなやり取りをしている間にも、恵梨香さんはPBMで女性を調べる。


同じ北軍なのに、あの女性の事を知らないのか?


「……三戸桜良(ミトサクラ)。ランキングは大した事はないが、武器は星5レアのメイルブレイカー。チッ、どいつもこいつも星5レアを所持しおって。気に食わないな」


星5レアか。


いや、それよりも気になるのは、恵梨香さんも神谷も、北軍の星5レアの人を知らないのか?


統率された北軍の中で知らないとか、俺からすれば、その方が驚きなんだけど。


「桜良って呼んでくださいね。でも、この人数を相手にするのは私一人では無理だし、私じゃなくてこの人達が相手します」


ニッコリと笑顔を向けて、背後にいた壁を作っていた人間を指差した桜良。


それを合図に、武器を持った人達が、桜良を隠すようにして立ちはだかったのだ。


「バカめ……今更雑兵如きが我々の相手になるか!」


そう、恵梨香さんが声を上げた時だった。


神谷がすかさず反論したのは。