全ては狩野の為。
こんなにあっさりと、好きな人の為だと言えるのが羨ましい。
やっと想いが通じた、俺の好きだった人は……もういなくて。
バベルの塔にあるかもしれない、都合の良い俺の想像が心の支えになっている。
この街で生きた人達が、全員元の世界に戻れたら……という希望だけが。
「のろけている場合か!早く来い!」
部屋の入り口でヘルメットを被り、名鳥と俺を急かす恵梨香さん。
外で何が起こっているのか……それを確かめる為に俺達は部屋から出た。
短い廊下を抜け、ビルの外に。
路地に出たけど、辺りには神谷もルークの姿も見えない。
「神谷め……どこにいる」
恵梨香さんがそう呟いて取り出したPBM。
いつの間にフレンド登録したのか、サーチ機能を使って神谷を探している様子で、その位置は恵梨香さんが言わなくても顔が向いた方向で判断出来た。
「こっちだ!付いてこい!」
PBMをポケットに入れ、走り出した恵梨香さんの後を追って、俺と名鳥も走り出す。
走れば走るほど……衝撃音が大きくなって行く。
そして路地から大通りに飛び出した俺達は……そこで、とんでもない光景を目にしたのだ。
こんなにあっさりと、好きな人の為だと言えるのが羨ましい。
やっと想いが通じた、俺の好きだった人は……もういなくて。
バベルの塔にあるかもしれない、都合の良い俺の想像が心の支えになっている。
この街で生きた人達が、全員元の世界に戻れたら……という希望だけが。
「のろけている場合か!早く来い!」
部屋の入り口でヘルメットを被り、名鳥と俺を急かす恵梨香さん。
外で何が起こっているのか……それを確かめる為に俺達は部屋から出た。
短い廊下を抜け、ビルの外に。
路地に出たけど、辺りには神谷もルークの姿も見えない。
「神谷め……どこにいる」
恵梨香さんがそう呟いて取り出したPBM。
いつの間にフレンド登録したのか、サーチ機能を使って神谷を探している様子で、その位置は恵梨香さんが言わなくても顔が向いた方向で判断出来た。
「こっちだ!付いてこい!」
PBMをポケットに入れ、走り出した恵梨香さんの後を追って、俺と名鳥も走り出す。
走れば走るほど……衝撃音が大きくなって行く。
そして路地から大通りに飛び出した俺達は……そこで、とんでもない光景を目にしたのだ。



