殺戮都市~バベル~

なんだ……今のは。


神谷が外で誰かと戦っているのか、それともルークが近くで暴れたのか。


「むっ!少年、気分はどうだ!?もう動けるか!」


今の音に反応して、恵梨香さんが俺に尋ねた。


「大丈夫です。行けます!」


いつまでもこんな所でのんびりしていられないと、そういう事なのかもしれないな。


緑川、平山、永田は倒したけど、トップを失った部下達が、どういう行動に出るのかわからない。


その可能性もあるし、ルークがこちらに近付いているという可能性もある。


俺達の目的が松田である以上、移動は避けられないから、これは良い機会だ。


「やれやれ、休憩が終わったと思ったら、また戦闘かい。皆戦うのが好きだねえ」


そう言いつつも、微かに笑顔を浮かべて立ち上がった名鳥。


こんな事に巻き込んでしまって申し訳ないと思って、俺は尋ねてみた。


「名鳥さん、すみません。でも、良いんですか?これから松田と戦う事になりますけど」


「……明ちゃんに頼まれたんだから、断れないでしょ。坊主を助けなきゃ、それこそ何を言われるかわからないよ。それに、松田がいなくなれば、隣接する軍の俺達は、それだけ楽になるからね。これも明ちゃんの為よ」