殺戮都市~バベル~

そして緑川が負けた事は、驚きだけではなく、三人にショックを与えたようで。


「俺を前にしてよそ見するとか、ちょっと迂闊なんじゃないの?」


僅かな隙を突いて、名鳥の槍が平山の胸を。


「同感だ、誰を相手にしているか、忘れてもらっては困るな」


声を上げた隙を振り抜いたトンファーが永田の頭部を破壊して、勝負は付いた。


「じょ、冗談じゃないわよ!あなた達バカなんじゃないの!?どうして一人やられて動揺しちゃうのよ!信じられない!」


その中で一人、大山田だけは違うようで、神谷も仕留め切れないでいた。


俺はというと……左手を日本刀から放しても、「身体に触れている」という条件を満たしている為か、突き刺さったまま日本刀は消えない。


「お、おのれ……クソガキ……次はこうは……」


地面に転がる緑川が、苦しそうに唸ったけど、その言葉を聞いた恵梨香さんがすかさず駆け寄り、緑川の頭部をトンファーで殴り付けたのだ。


グシャッという、潰れた音が聞こえて……三人は、光の粒へと変化した。


「で、どうする?残ったのはあんただけだけど……まだやんのかい?」


名鳥が槍を大山田に向けて、そう尋ねると。


「私だってバカじゃないわ。あなた達と戦うっていう役目は果たしたんだから。じゃあね、プリティなボク。運命に導かれたら、また会いましょ」


そう言い、俺に投げキッスをすると、実に男らしいフォームで走り去ったのだ。