その不気味な顔で、背筋にゾクリと冷たい物が走る。
「あらん、私の猛アタックを余裕で避けるなんてシビれちゃうわー。十年後が楽しみね、ボク」
そう言って唇を尖らせて、「チュッ」と音を立てた大山田は、再び神谷との戦いに戻って行った。
……う、動けなかった。
大山田が話している間、いくらでも攻撃のチャンスがあったはずなのに……。
あまりの気持ち悪さに、身動きが取れなかった。
もしもあの時、大山田が攻撃をしていたら、俺は死んでいたかもしれない。
そう考えると恐ろしい。
「……さて。キミの仲間は強いようだ。平山君も永田さんも押されている。このままでは彼らは負けてしまうでしょうね」
大山田が乱入した事で、落ち着きを取り戻したのか、お茶を飲んでいた時と同じような口調に戻った緑川。
クイッとメガネを脇差の柄で押し上げて、蔑むような眼差しを俺に向けたのだ。
「だが、キミは弱い。小手先だけの技に頼っているのは、一撃に自信がないという証拠だ。そして、それが通じない相手には、絶対に勝てない」
身体をゆらゆらと左右に揺らしながら、緑川は喋り続ける。
俺は、こいつにそんな風に見られていたのか。
「あらん、私の猛アタックを余裕で避けるなんてシビれちゃうわー。十年後が楽しみね、ボク」
そう言って唇を尖らせて、「チュッ」と音を立てた大山田は、再び神谷との戦いに戻って行った。
……う、動けなかった。
大山田が話している間、いくらでも攻撃のチャンスがあったはずなのに……。
あまりの気持ち悪さに、身動きが取れなかった。
もしもあの時、大山田が攻撃をしていたら、俺は死んでいたかもしれない。
そう考えると恐ろしい。
「……さて。キミの仲間は強いようだ。平山君も永田さんも押されている。このままでは彼らは負けてしまうでしょうね」
大山田が乱入した事で、落ち着きを取り戻したのか、お茶を飲んでいた時と同じような口調に戻った緑川。
クイッとメガネを脇差の柄で押し上げて、蔑むような眼差しを俺に向けたのだ。
「だが、キミは弱い。小手先だけの技に頼っているのは、一撃に自信がないという証拠だ。そして、それが通じない相手には、絶対に勝てない」
身体をゆらゆらと左右に揺らしながら、緑川は喋り続ける。
俺は、こいつにそんな風に見られていたのか。



