殺戮都市~バベル~

「くそっ!また手応えがないっ!」


幾度となく緑川に切り掛かるけど、当たったと思った時は全て残像で、一向にダメージを与える事が出来ない。


進化しているとは言え、相手は星4レアなのにだ。


「遅い遅いっ!その程度で俺に勝とうなどとは笑止千万!あら!?残像!?」


だが、それは緑川も同じようで、俺の残像に見事に引っ掛かってくれる。


だけど……この戦いをいつまでも続けているわけにはいかない。


俺は今まで、要所要所でこの技を使って来たから何も感じなかったけど、こうも連続で使っていると感覚がおかしくなると言うか……恨みのない人間に対して、殺意を継続させる事が難しいと感じ始めていた。


さらに、緑川だけに意識を向けていると……。












「もらったわ!」









突然視界の外から大山田の攻撃!


ハンドアックスが振り下ろされて、頭部を真っ二つにしようと迫る。


「ああっ!もうっ!」


まともに受け止めたら、俺の日本刀が折れてしまいそうなくらいパワフルな攻撃を、刀身を斜めにして、その上を滑らせるように防御した。


ギャリギャリと音を立て、振り下ろされたハンドアックス。


目の前に大きく映った大山田が……何の合図か、俺にウインクをしたのだ。