殺戮都市~バベル~

「おいガキ。その立派な星5レアの大和守安定、どれだけガチャをして手に入れた。さぞかしいっぱいソウルを使ったんだろうなぁ?」


目を細めて、俺の日本刀をジッと見ながら緑川が尋ねた。


「大和守……ああ、これはチュートリアルの時に引いた。一番最初の武器だ」


今考えると、本当に運が良かったと思う。


多くの人は、星4レアの武器をも持つ事が出来ずに、戦っては殺され、ガチャを引く事すら叶わない。


強い武器を引いたやつが、より強くなるというシステムなのだから。


「な……一発目だと!?俺が欲しい欲しいと願って、何度ガチャをしたと思ってやがる!ムカついた、お前は許さんぞ!」


どんな怒り方だよ!


そんなの、俺に言われてもどうしようもないだろ。


だけど、結局こいつと戦わなきゃならないという事には変わりない。


日本刀を構え、殺気を放ちながら、緑川の動きに集中する。


ピリピリと、肌を裂くような緊張感が辺りに漂う。


武器レベルが上がって、強くなったと慢心が生まれそうになっていた俺の心を、初心に戻してくれたこいつらに感謝したいところだ。


もっとも、楽に勝てるならそれにこした事はなかったんだけど。