殺戮都市~バベル~

永田が俺を殺そうと必死になっている間、神谷に加勢していた恵梨香さんが、チャンスとばかりに永田に攻撃を仕掛けた。


完全に……捉えた!










そう思われた一撃だったが。


「はい、ドーーーーン!」


さらに予想外の展開。


大山田が、恵梨香さんの横からドロップキックを放ち、それをまともに食らった恵梨香さんは弾き飛ばされて地面を転がったのだ。


「サ、サンキュー!シェリー!」


「うふ。お互い様よ」


永田に、パチンとウインクをする大山田に、若干の気持ち悪さを感じた。


だけどこいつら、本当にヤバい。


どこで誰と戦っていても、誰かが隙あらば命を狙って来るし、サポートに入る。


守っている場所は別々のはずなのに、見事に一体となって戦っているという印象を受けた。


だけど緑川だけは、こんな状況でもまだ紅茶を飲んでいる。


本当に何なんだよ!こいつら!


「くうぅ……おのれ大山田!おい!いつまで遊んでいるつもりだ神谷!!大人数との戦いこそ、お前の真骨頂だろう!あれをやれ!」


大山田に吹っ飛ばされた恵梨香さんが、怒りを発散させるように声を上げた。