殺戮都市~バベル~

その中でも、緑川だけはこのやり取りを静観していて、まだ立ち上がる気配を見せない。


「なんか嫌な流れだけど……これって一人が一人と戦うの?」


「別にそんな事考えなくてもいいんじゃない?ただ敵をぶっ殺せば、誰が誰と戦ったって良いでしょ」


棒の先にドリアンが付いたような武器、狼牙棒の平山安芸と、死神が持っているような大きな鎌、サイズの永田飛鳥。


こいつら確か……津堂と戦って負けたんだよな?


だったら、今の俺ならそんなに苦戦する事なく倒せそうだけど。


「ははっ、気を付けろよ皆。こいつら、東軍で戦った時と武器の形状が変わってる。もしかして、武器進化しちゃってるかも」


その慢心を吹き飛ばしてくれたのは、名鳥の言葉。


確かに、恵梨香さんのトンファーが見た目に派手に変化したように、この二人の武器も装飾が派手に見える。


他の武器の、シンプルな造りとは明らかに違う。


「あ、誰かと思ったら名鳥順一!?東軍四強のトップがなんでいるのよ!」


「こりゃあ、手抜きなんてしてたら殺されるな。じゃあ、本気でやりますか」


東軍の名鳥と、侵攻部隊の平山、永田は、幾度となく戦った事があるのだろう。


名鳥が負けるなんて想像も出来ないけど、ここは北軍。


油断なんて出来ないぞ。