殺戮都市~バベル~

見ただけでわかる。


こいつは……オネエだ!


「チッ!やっぱりすんなり通してはくれねぇか!楽しそうにお茶してるから、行けるかと思ったのによ!」


神谷もなんと言うか、考えが浅い事が多々あるよな。


本気で無視出来ると思ったのが驚きだよ。


「まあまあ、そう鼻息を荒くしないでくださいシェリー。スマートに行きましょう。お茶も、戦闘もね」


緑川と呼ばれた男が、ティーカップをテーブルの上に置き、メガネをクイッと上げる。


シェリー……このごついアフロがシェリー。


「そうだぜ大山田。お前みたいないかついオカマが怒鳴ったら、ただのキモいおっさんでしかないんだからな!」


さらに神谷が、挑発するように続けたけど……え?


大山田?


大山田裕次郎が……このシェリー!?


嘘だろ!?


「テメェ、神谷!大山田って呼ぶんじゃねぇよ!俺の事はシェリーって呼びやがれ!マジでムカついた……お前は俺が殺る!」


男らしい、俺の中の大山田裕次郎像が崩れて行く。


まさかこんなオカマがだったなんて……。


でも、ショックを受けても仕方がない。


大山田が立ち上がった事で、平山と永田も立ち上がって、武器を取り出した。