殺戮都市~バベル~

待ち伏せ、奇襲、色んな事を警戒して、しばらく歩いた俺達は、カフェのような建物の前で、テーブルを囲って座っている人影に気付いた。


「うぅーん。良い香りだわーん。秋太ちゃん、なかなか良い趣味してるじゃないの」


「お褒めにあずかり光栄ですね。さ、安芸君も飛鳥さんも遠慮せずにどうぞ。この店の紅茶はなかなか良い物が揃っていますから」


……なんだ?


もしかして、こんな状況でティータイム?


今の会話からすると、緑川と平山、永田がいるようだけど……そうだとすると最悪の事態じゃないのか?


「緑川さん、ミルクないの?ミルク。私さ、ミルクティーが大好きなんだよね」


「俺、紅茶よりコーヒーの方が良いんだけど」


敵が目の前にいるというのにこの余裕……一体何を考えているのだろう。


「あ、あの人達何をしてるんですかね?」


「……ティータイムだろうな。構わねえ、無視して行くぞ。戦わなくて良いならそれにこしたことはねぇからな」


神谷に促され、俺達は面倒を避ける為に、その四人の横を通り過ぎようとしたけど……。









「ちょっとあなた達!せっかく紅茶を飲みながら来るのを待ってたのに、無視は酷いんじゃないの!?」







そんな俺達を見て、テーブルをバンッと叩いて立ち上がったのは……大柄で、とてもガタイの良い、化粧をしたアフロの男だった。