殺戮都市~バベル~

「なんで俺までこんな目に遭わなきゃならないんだよ!恨むぜー、明ちゃん」


そんな泣き言を言ってはいるけど、そこはさすがに名鳥順一。


くわえたタバコを落としもせずに、槍を振り回して余裕の戦いぶりだ。


「贅沢を言うな!この戦闘で、どれだけのソウルを稼げていると思ってる!私と神谷はタダ働きなんだぞ!」


いや、恵梨香さんはそれがわかっててやってるんだから仕方ないでしょ。


名鳥は知らないうちに巻き込まれたんだからさ。


そんな愚痴をこぼしながらも、駆け抜けた近接戦闘部隊の波。


遠距離攻撃部隊からの攻撃はほとんどなく、ここまでは全員無傷で切り抜けたようだ。


「ふう……なんとかなったな。だがよ、ここまではほんのお遊びだぜ?見ろよ。もう誰もいねえ……って事はだ。この先に、緑川がいやがると考えるべきだな」


緑川秋太……早くも防衛部隊の指揮をとっているやつとの戦いか。


だけど、相手は確か、星4レアだよな?


だったら、このメンバーなら、全員で掛かれば一瞬でケリが付くんじゃないの?


強い人達の中にいるから、そんな余裕さえまうけど……これがきっと、油断というやつなのだろう。