殺戮都市~バベル~

「やつらの攻撃開始を待ってやる事はない!先制攻撃だ!」


言うより早く、近接戦闘部隊に駆け寄った恵梨香さんは、トンファーの一振りで数人の北軍の人間を吹き飛ばしたのだ。


俺もそれに続き、地面を蹴って部隊に接近する。


と、同時に振り抜いた日本刀が、7人の上半身と下半身を一瞬で分断させる。


軽く、速い。


だけど、一振りで命を断つ重い攻撃。


「え?」


それに気付いた北軍の人間が小さく呟いたけど……その時にはもう、言葉を発した首は宙を舞っていた。


俺が何をしているか、認識すら出来ていないだろう。


いや、俺だけではない。


恵梨香さんや名鳥に攻撃された人達は、考える間もなく命を落としているのだ。


味方の中に飛び込んで戦っている敵に対し、遠距離攻撃部隊も手が出せないようだ。


下手に攻撃をすれば、それは味方に当たってしまうから。


「雑兵どもが!!テメェらごときが、星5レアに敵うと一瞬でも思ったかコラァッ!!」


その中で唯一動いていなかった神谷が、ウォーハンマーを振り上げてこちらに向かって飛び上がった。


渾身の力を込めて……ウォーハンマーを叩き付けるつもりだ。


そのあまりの気迫と勢いに、俺は若干の危険を感じた。