殺戮都市~バベル~

降りしきる矢弾の中、予期していなかった俺と名鳥は大慌てで武器を振るい、恵梨香さんは余裕でトンファーで矢を叩き落とす。


神谷なんて、矢くらいでは皮膚の表面すら傷付かないとわかっているから、弾き落とす動きすら見せずに、平然とその中を歩いている。


「ひゃあー……いきなりの歓迎、恐れ入るね。てか、お前らマジで何しようとしてんだよ!仲間集めに来たって感じじゃないだろこれ!」


「うるさいぞ名鳥!お前は後ろから飛んでくる矢を落とせ!少年は右側、私は左側から来る矢を落とす!正面は神谷に任せろ!この矢弾地帯をさっさと抜けるぞ!」


手伝ってくれている名鳥にも容赦ないな。


だけど、この矢の量はさすがにきつい。


大したレアリティの矢ではないとわかるけど、当たってしまえば、神谷以外は致命傷を負いかねない。


そう考えると、肉体硬化がどれほど優秀な特性かってのがわかるよ。


まあ、それでも、レベルが上がった日本刀の前では、この程度の速度の矢を叩き落とすのは簡単な事だ。


「かなり統率された動きだな、おい。北軍ってこんな動きが出来るのか!?強いわけだわ!」


下っ端でさえ、まるで軍隊のように統率されている。


と、なると、それを纏めている上の連中はどんなやつらなんだよ!