殺戮都市~バベル~

「ほう、良いのか?後で狩野に会って、『名鳥は私達を見捨てて、ルークの調査に向かった』と言っても」


恵梨香さん、なかなか汚い事を考えているな。


俺だってわかる、名鳥と狩野の関係を利用しようとは悪どい!


「ぐっ……ひ、卑怯だぞそれは。そんな言い方されたら、まるで俺が人でなしみたいじゃねぇかよ。仕方ねえなあ。じゃあ、少しだけだからな。少しだけ、その仲間集めに付き合ってやるよ」


そして名鳥も、狩野の名前を出したら簡単に折れたよ。


単純な人って楽で良いな。


「さて、お喋りはそこまでにしておけよ。そろそろ歓迎パーティが始まるぜ?武器を出しておけ。クラッカー代わりの矢弾がこれでもかってくらい降ってくるからよ!」


ウォーハンマーを肩に担いで、吠えた神谷。


それを合図にするかのように、道の両側にあるビルの二階から上の窓が開いて、一斉に矢が放たれたのだ。


その数……軽く100を超える!


「う、嘘だろ!?いつの間にこんなに人が集まってたんだよ!!」


慌てて日本刀を引き抜き、迫る矢を叩き落とす。


「気付かなかったか!?我々が外に出た時から、既にやつらは戦闘準備をしていたぞ!」


それならそうと早く言ってほしかったよ!


心の準備が出来てないっての!