殺戮都市~バベル~

名鳥に詳しい説明がないまま、俺達は90ブロックにあるという学校に向かって歩き出した。


神谷と恵梨香さんが言うには、北軍は人員が隙間なく配置されているようで、どこを通ったとしても、必ず捕捉されてしまう。


下手に隠れても意味がないから、どうせなら戦いやすい道を歩こうという事になった。


そんな俺達が選んだ道は、西軍よりの大通り。


緑川秋太と神谷が防衛をしていたという、比較的守りが薄いと思われるルートだ。


「なあ坊主、本当におたくらは何しようとしてるわけ?前に言ってた、仲間探しでここに?」


「え?ああ、はい。そうですよ?仲間集めっていうのは間違ってないです」


……その前に、とんでもない事を一つやらなきゃならないんだけどね。


「うーん。俺さ、一応あのデカブツの調査も兼ねてるから、おたくらの仲間集めを手伝いに来たわけじゃないんだよね。早くも一人仲間を見付けたみたいだし、俺、いなくても良いよね?」


しまった、言葉選びを間違えたか。


だけど、本当の事を言ったら言ったで、「そんなの俺、関係ないじゃん」とか言われそうなんだよなあ。


この人との会話は、返事を予測出来ないから難しい。