殺戮都市~バベル~

「細かい事はどうでも良いんだけどねぇ。俺はさ、おたくらが北軍に入った直後にあのデカブツが降って来て、明ちゃんが心配だから行くなんてわがままを言うから、代わりに来たんだよ。いやあ……坊主も明ちゃんのお気に入りみたいだね」


狩野が……俺達が心配だから、来ようとしてくれたのか。


その光景を思い浮かべようとするけど、どうも名鳥の言葉のユルさから、それを想像しにくいんだよな。


「それはそれは……思わぬ所で、貴重な戦力が手に入ったものだ。これならもしかすると……」


もしかすると、松田を倒す事が出来るかもしれない。


東軍の実力者が味方にいるなら、確かにこれ程頼もしい事はないのだから。


「おいおい、戦力ってなんだよ。おたくらが何をしようとしてるのか知らないけどさ、俺はゴタゴタに首を突っ込むつもりはないからな」


名鳥が一応主張するけど、恵梨香さんはそんな事はお構いなしの様子で。


「とにかく付いて来い。来れば何をしようとしているかがわかるだろう」


……詳しい話を何もせずに、名鳥を戦いに巻き込むつもりだ。


何がなんだかわからないうちに、気付けば北軍のトップ、松田と戦う事になっているという手口か。