殺戮都市~バベル~

「な、何だあれ……ちょ、ちょっと待った!!何かが降って来る!!」


恵梨香さんも神谷も気付いていないのか、俺が空を指差して叫ぶ。


チラリと俺を見て、恵梨香さんも空を見上げると、「えっ」という小さな声を上げた。


「はっ!そんな子供騙しに引っ掛かるかよ!もっとマシな……」


そこまで神谷が言った時……。












ドゴォォォォォン!!










と、大地を揺るがす振動と轟音が、俺達を襲ったのだ。


「うおおおおっ!?な、何だこりゃあっ!?」


何が起こったのかわからない様子で、神谷が慌てて振り返る。


バベルの塔の近く……20メートルはあろうかという、金属の塊のような物が二つ。


そのあまりに衝撃的な登場に、俺達は戦う事を忘れて、ただただそれを見る事しか出来なかった。


「ま、まさか……いつかは来ると予測していたが、あれほどの物が来るとは……どこまで我々をバカにするつもりだ」


あれが何だか、俺にはわからない。


でも、恵梨香さんはわかっているようで。


神谷なんて驚きのあまり、俺達の存在をすっかり忘れてしまっているようだ。


「ポーン、ナイトの……これだけで済むはずがないとは思っていたが……あれは恐らく、ルークだ」